12/16/2006

もっともインテリな街


ボールダーの街は、高学歴社会だと云うことは良く知られている。とくに連邦政府の研究機関が多く存在すること、コロラド大学が存在すること、また、ここの大きな民間企業の雇用主と云うのはハイテク企業がトップを占めているからである。コロラド大学からは、ノーベル賞受賞者が4人も出ている。しかもその内訳は物理学賞が3人、化学賞が一人と云う訳だ。普通の街とはいえない知的集団の集積地だ。

最新号のForbes(12月15日号)Elisabeth Eaves記者がまとめた記事によると、全米の都市200の学歴を調査したリポートによると、25歳以上の学士の比率やその上の修士博士課程卒業の人を含める人口比率では、ボールダーの街がもっとも全米で高学歴な都市と云うこととして発表されている。街の人口の数字は28万人となっていることから、実際ボールダーと云うよりはボールダー郡の数字になっている。ボールダー市に限った数字だったら、この数字はさらに上がっている数字になったかも知れない。

今回はあまり詳しい数字の話までいかないが、ボールダーの街が、ハーバードやMITなどが存在するケンブリッジの街を凌駕するなど、知的層が、大学を卒業してもこの豊かなLOHAS生活ができる街に居残ることを証明している。もちろん、他からの頭脳流入もあるのは云うまでもない。まさにボールダーは頭脳の街だと云うことが云えよう。

12/15/2006

ボールダーの薬局チェーン(Pharmaca)

月刊誌「ソトコト」の最新号でボールダーのPharmacaについてリポートをした。そのファーマカは、元気に成長をしている。昨日もボールダーの南のテーブルメサに最新の店舗を開店し、全米で13店舗を持つチェーンとなっている。創設が2000年だから、かなりの勢いで動いていることがわかる。

掲載誌を持ってファーマカに立ち寄ったところ、取材をしたペルゾー社長に会ったので少し立ち話をした。新年早々、手狭になっているために新事務所に移る予定なので、今は大変な忙しさのようだ。

最新の店舗は当然これまでの店舗の経験を生かして、さらに消費者の求めるものを提供していくことを目標としているが、当然のことながら、これまでの実績の中でもっとも成長性を示した分野を拡張し始めていると云える。まだ、店舗は訪れていないが、薬局なのに対前年比成長率が高い商品は自然化粧品なのだそうで、そのためにスキンケア、パーソナルケア商品のフロアスペースを十分に取って対応をしていると云う。しかも、無味乾燥な薬局のイメージを払拭するためにも、コーヒーで世界的に拠点を作っているスターバックスのインテリアーデザインを手がけたところにファーマカのデザインを依頼しているらしい。そこがベースになり、今後は先行するボールダーの2店舗も改修工事が見込まれていると云う。

ファーマカは、独特の戦略でナチュラルビジネス系の薬局チェーンにくさびを打ち込み始めている。まだ、店舗展開は13と限られているが、投資ファンドの資金導入を受けて2008年までには13から35店舗の増強しようとしている。独自のブランド品なども展開し始めており、現在独自ブランドの全売り上げに占める比率は低いが、近い将来は10%を目指しているかなり積極的な成長策をとるものと見られており、楽しみなブランドだ。

12/05/2006

巨大な家の環境課税を強化?

ボールダーがロハスのメッカとして日本でも大きく知られるようになっているが、ボールダーの実態をみると、すべてが環境にやさしいわけではない。確かに市内は発展抑制策が取られていること、あるいは限られたスペースのためにコストがメチャクチャ高く、巨大な家を建てにくい状況にはある。そのために市外でボールダーカウンティに属するところで、土地や建築の制限が少ないところにモンスター建築が行われてきた。

ボールダーは全米平均よりもかなり裕福なところであり、当地の主要な産業はハイテクが多いために、他州から移ってきた億万長者は多い。そうなると地元のロハス人間たちとのギャップが生じたりしている。ロハスを標榜するだけでなく実践をしているヒトたちの中には、カネはあっても質素な生活を行い、そのカネをより社会に還元しようとする態度は根強い。あるいは、見せびらかす態度は少ないと云えるだろう。ロサンゼレスのロデオドライブのような心境は無いのだ。

現在、ボールダーカウンティは、巨大な家に対して、建てる自由は誰にでもあるが、大きな家のために排出する二酸化炭素や、無駄なエネルギーの使用で、カウンティーが迷惑を被っているとの理屈を取り始めている。課税を強化するか、あるいはよりオープンスペースに土地を寄付させるか、ボールダー郡は聴聞会を開こうとしている。

先日ボールダーの超お金持ちにインタビューした。そのヒトは、アメリカンドリームのような大きな家を持つことについてネガティブな見解を持っていることに驚いた。彼にすれば、そのような大きな家は普通に生活するために要らないのではないかと云う。無駄が多く、奢侈に走りすぎていると見ている。そのような議論が起こっていることに、この街に対して大きな誇りを感じる。物質的な富よりも、精神的な豊かさを求める風土を培っていこうとする人々の意見に大賛成だ。

11/18/2006

グラノーラでビジネスを始める

先週日本に戻ったときに講演をしてボールダーの人の食事について訊かれた。心準備をしていなかったので、即答ができなかった。一昨日にボールダーに戻ってきてからウェブを通じて、各レストランの朝食メニューなどを調べ始めたが、レストランとなると家庭とは違うので、どうしても焼き卵やパンケーキやその他の従来型の朝食になっている。当然家でも食べられるものを、レストランで食べないだろうから、当然のことかもしれない。

今後この点についてはもう少しロハスの聖地では人々は何を食べているのか調べていきたいが、一つヒントになっているのは朝刊に出ているフィオナのグラノーラビジネスだろう。ボールダー発のビジネスとして最近では多くの小売店鋪でも売られるようになった模様だ。特にホールフーズなどでも取り扱われるようになったと云うことであり、ここ数年前にできたばかりの事業にしては急速な伸びといえるだろう。

朝食については人に訊き歩いていないので、推察に過ぎないが、このようなグラノーラ的な穀類の食事が多い気がする。そう言えば、ほとんどのスーパーではかなりのシリアルなどの売り場面積があり、ホールフーズやワイルドオーツには量り売りが盛んであり、それは消費量に応じた売り場面積と云う感じがしてならない。

このように自分で混ぜ合わせればおいしい朝の穀類ブレークファーストができるのに、わざわざ出来上がりのものを買うアメリカ人の消費気質は理解できないところもある。しかし、そのような商品を、大手のスーパーが取り上げてくれると云うのには頭が下がる思いだ。日本の大手スーパーが地元のこのようなグラノーラビジネスを取り上げてくれるだろうか?もちろん、産地としての有名品は取り上げてくれるかもしれないが、シングルマザーが始めたビジネスをこのように真剣に取り上げてくれるアメリカのビジネス気質もロハスの発展に大きく寄与していることは言うまでもない。

11/01/2006

ミニオーガニックボールダーのパッケージ

先日当地で開催されたNaturally BoulderのイベントであったArron Mansikaさんはボールダーのミニ実業家だ。一人で会社を営んでいるのだが、彼が選んだビジネスというのは、数多あるボールダーのオーガニック商品をボックスでパッケージにして売るというものだ。彼は、元々東海岸で生まれ、大学院では環境関係を学び、ボールダーに流れ込んできたヒトだ。

アメリカではギフトバスケットなるものが多くある。日本でのデパートでの詰め合わせのようなものだ。それをボールダーのオーガニック産品で埋め尽くしてビジネスをやっていこうとしている。彼のビジネスモデルが成功をするかは判らないが、彼の熱意は高く、当地の大手企業に温かく見守られて仕事を始めている。

ボールダーの街で、商品コンセプトが生まれ発展していく過程で、このようにニッチ市場を狙っているヒトも多い。どのように生計を立てているのか知るヨシもないが、ナチュラルや有機にこだわる人たちが何層にもわたっている社会だということだろうか。彼のサイトを訪れて、ボールダーにどのような商品があるのかでも見ていただきたい。もし日本の人でこのようなところと意見交換や事業を共同でやりたいヒトが出てくれば喜んで仲立ちをしたい。意見や問い合わせは大歓迎だ。

10/31/2006

マラソンのメッカ

ボールダーがマラソンのメッカであるということは今さら何も新しい情報ではない。日本のランニング雑誌やテレビ報道でも大きく取り上げられるからだ。高地訓練に適しているとか、天気がよいからだとか、インフラが整備されているからだと言われるが、私はそれだけでボールダーが、高地訓練のメッカになっているとは思えない。高地は他にも多くあり、別にボールダーでなくとも天気がよいところは多くあるからだ。インフラと言ってもアメリカの中型都市ならば、病院などはきちんと整備されているはずだ。

ボールダーがマラソンのメッカになっているのは、そもそもここにそのコミュニティが出来上がっているからだと見たい。コミュニティというのは、生活共同体をしているということではなく、幅広いランニングに関する知恵が蓄積されているところだということだ。ここではスポーツマッサージを始め、多くの整体治療をやっている専門家がいるだけでなく、スポーツ生理学も大学の重要な学科の一つであり、スポーツ専門の病院などもある。また、ランニングシューズなどを始め、ニーズが高いためか、選択肢の幅も広く潤沢な商品取り揃えがあり、ランニングウェアーなども豊富で多彩だ。ランナーが走りやすいために、街中至るところにトレイルが巡らされており、起伏あり、きれいで安全な走行路がある。しかも、アスファルトやコンクリートでない道路を探そうと思えば、ボールダーには舗装されていないところもありランナーが選ぶコース次第でこれも多彩なものになる。

街中にかなりレベルの高いアマチュアのランナーが走っていることも受け入れの環境が揃っているといえる。世界中から有名な選手が来て訓練をしていることも励みなるだろう。近くからでなくとも、どのように訓練をしているのか把握できる点も魅力的だろう。街が安全だということも見逃してはならない。オーガニックのように、ここのランナーの層が厚くなってくると、必然的にさらに良い人が集まってくる相乗効果がありそうだ。

ニューヨークタイムズの、主要記事としてこのボールダーが取り上げられている。写真も見れるようになっているので、ご覧いただきたい。アメリカの主要紙であるニューヨークタイムズがこのように一つの視点でボールダーを取り上げているのは、よほど大きなポイントだと見ているからだといえよう。

10/22/2006

From Tea to Tofu


筆者はボールダーの歴史博物館の理事という職にある。ボールダー歴史博物館の理事会などで、話し合うことはボールダーの持つユニークな歴史を現代とどのように繋げていくか大事な点だと思っている。まさに街の歴史は生き物であり、刻々と変わっているだけでなく、そこに住む人たちが仕事をしながら、街の歴史を形成しているからだ。

これまでも何度か書いてきたが、ボールダーはまさにオーガニック産業が大きな柱になっており、ここの産業人の大物の中にはオーガニック産業で財を成した人は多い。その人たちが、ビジネスを成長させた後で、ビジネスを売っぱらって作り上げた財で、今度は次の世代のサポートをとり、投資家という視点で次のウェーブを盛り上げるということを繰り返している。そこに、ボールダーならではの、投資顧問やオーガニック関係のマーケティング、リサーチ、広告産業などと裾野は毎日広がっている。

歴史博物館は、このボールダーの有機産業に焦点を当てて、展示を行っている。会期は後6ヶ月以上あるので日本からも多くの人に来ていただければと思う。今回の展示会の名称はFrom Tea to Tofuだ。つまりセレッシャルシーズニングス社のハーブティーに始まり、ホワイトウェーブの豆腐などを指したとてもぴったりした名称だ。先週末は、ナチュラリーボールダーというイベントが行われた。それについても別途日本の読者の方にお知らせしたい。写真をまとめているところなので、もう少し時間をいただきたい。

どうも秋口は、日本からの訪問者の数、こちらの出張の予定(先週はボストン、今週からメキシコに行ったりする)などでブログが少し遅れていること心からお詫びしたい。ボールダーで起こっている面白いことは多くある。それをどんどんと報告をしよう。

10/12/2006

ビーガンバーガー

このブログの読者に対して失礼かもしれないが、ビーガンの説明をしたい。Veganは菜食主義者の中でも最も厳格な菜食主義者であり、卵やミルクなども食さないヒトたちのことだ。蜂蜜なども、蜂と云う昆虫を通じて作られるから、それも食さない厳格な主義主張をしているヒトたちだ。ボールダーにはビーガンのヒトは予想している通り数は多い。

ベジェタリアンやビーガンのヒトたちが、アメリカの中でファーストフードから切り離された存在だったことは不思議なくらいだが、それは彼らが主流の市場を形成していないと云うことの現れだったと言える。しかし、アメリカの中での大きな潮流を見ていくと、ベジェタリアンになっている人の数は増えている気がする。ビーガンまでは行かなくとも、菜食主義者と云うのは社会的にかなり認められた存在になってきたのは事実だろう。

ベジェタリアン用のハンバーガーはある。その名前もガーデンバーガーと云う。しかし、アメリカの象徴のようなビーガンバーガーは、ここボールダーで始まろうとしている。今年の11月に、ビーガンバーガーのお店が開店する。しかも、まだ一店舗目もで来ていないのに、もう既に数カ所でチェーン展開を始めようとする凄い勢いが出てきた。まだ、ボールダー近辺で始まるにすぎないが、最近の食に対する関心の度合いを考えると、全米へ広まる可能性も大いにあると云えよう。ロゴも、いかにも60年代のポップアートのようなデザインだ。味がおいしければ、顧客のニーズと合うことは間違いないので、成長企業の一つになるだろう。成長を暖かく見守ってあげたい。

10/07/2006

オープン・スタジオ、花咲く芸術の秋

ボールダーの街はヒーリング、オーガニック、スピリチュアル、スポーツ、ITなどで知られた街だが、芸術を忘れることはできない。全米で、芸術に関してトップの街だが、マラソンと同様市民参加型の芸術鑑賞は盛んだ。

今週末と来週末の土日4日間にわたり、登録をした芸術家たちが自らのスタジを市民に開放をすると云う仕組みだ。しかも、代表的な作品を市の図書館に一堂に展示をして、芸術家の品評会的なものをすることができるだけでなく、どのスタジオに行くのかの事前調べもできる。もちろん、少しおカネを出せば、その年のプログラムに参加をしている芸術家の作品が載っている作品集と、それらのスタジオがある場所の地図が掲載されているプログラムを買うことができる。

この催し物で楽しいのは、プロの芸術家も居るが多方面の芸術を趣味でやっている人たちがスタジオを開放するために、美術館巡りとは違った家庭の味を味わえるだけでなく、芸術作品が作られた、それぞれの環境にも接することができて、美術館では得られない、人間タッチが出てくる。

ボールダーの芸術家は、そのように気取らない開放的な人たちなのだ。今年はできていないのであれば、是非とも来年は訪れていただきたいものだ。

10/02/2006

高地訓練法がダイエットに効く!

ボールダーが日本のマラソン選手の高地訓練として使われていることは多くの人が知っている。高地訓練が盛んになったのは72年のミュンヘンオリンピックの頃からだそうだ。ボールダーのフランク・ショーター選手が2:12:19.8で金メダルを獲得したのが一つのきっかけだったと云われる。その後日本の歴代のマラソンの女子選手でオリンピックメダルを取った人たちは軒並みボールダーで高地トレーニングをするようになった。高地トレーナーとしてのビジネスも出るなど、高地とボールダーは切っても切れない関係が出来上がった。

ボールダーで高地訓練を受けることは誰にでもできることではないし、世界各国の競合アスリートたちは、高地訓練にかわるトレーニングの器具を求め始めたといってよい。そのような市場の要請に応えてきた会社がColorado Altitude Trainingと云う会社だ。この会社.が行っている事業は面白い。要するにこの会社が行っていることと云えば、いろいろな形態の疑似高地空間を作り出して、人が休むとき、あるいは訓練をするときにその空間利用をさせている。利用者はアスリートに限らず競争馬だったり、軍だったりしていると云う。

この会社のウェブサイトを見るとクライエントの中には多種多様なスポーツの超有名選手がいる。それだけ勝つことに、職業を賭けている人たちだが、低酸素状況を人為的に作ることによってスタミナや多くのメリットを生み出すことが判ってきているようだ。このような商品を作っている会社が、Aestis Incと云う別会社を作りスポーツ選手に限らず、今度は高地生活状況による、ダイエット効果を見出し、それを商品化することを発表した。しかも、そのエビデンスのためにかなりの実験を行うことを行い始めている。

Aestis社が導入をしたのはThinAir Systemと云うもので、超肥満対策に使うとしている。この商品が市場に出るのにはまだ3年はかかるだろうとのことだが、超肥満に悩むアメリカとしては、運動もせずに、食事制限もせずに、ここで高地シミュレーションテントで寝るだけでやせるという。ThinAirがシミュレーションをするのは海抜 14,000 feetレベル、つまり富士山の高さよりも高い高地状況だそうだ。高地でもこの高さに至らないとダイエット効果にメリットがないからだそうだ。このような高地になると、食欲が減退してくるだけでなく、一方では新陳代謝がかなり進むようになるとのこと。これが、今回の売りになるのだろう。この方式を使って、既にオランダの学者が実験を済ませている。

ダイエット効果を求めて、ボールダーの科学者は面白いことを考えたものだ。まだ多くの実験が残っており、投資家の参画を求めるとのことだが、実行できるのであれば、かなり面白いことになりそうだ。それにしてもそこまでして超肥満対策を組むことを考えるというのは、アメリカの状況もよほど悪いと見なければならないだろう。

9/29/2006

最後の追い込みの29th街モール

ボールダーは数年前までは、アメリカの郊外型のモールを有していた。しかし、モール自体が陳腐化したこともあって、客足の逃げも早く、衰退の一途をたどっていた。客足が遠のくと全体が落ち込むのは日本の一部の商店街のような感じだった。衰退が発生をしたのは、モールのアップデートをするための許認可で手間ひまとカネをかけるのに嫌気を指していたモール開発業者の気持ちもあったかもしれない。ボールダーの市議会あるいはそれを取り巻くいろいろな委員会は必ずしも開発を主体とする人たちに取っては、歓迎的な姿勢を取らないで、有名だ。その分、ライフスタイルを保護すると云う名目があるのだが、やはり、地元予算に直結した売上税が隣の街に逃げてしまうと、ボールダーの市の行政は立ち行かなくなっていたことも事実だろう。あまり非現実的な環境政策、あるいはライフスタイル重視で、近隣とバランスを取らないとここの地盤が崩れることも発生し得たのだ。

長年の市と議論の末やっと29番街モールなるものを開発することになった。ボールダーの歩行者天国で有名なパールストリートモールは、厳しい駐車規制により、人の往来が夕方中心になったりしていたので、販売を中心にする小売店鋪としては、見返りの少ない場所になりつつある。そのために、パールストリートモールは、イベントを中心にした食事の中心になりつつある一方で、新築改装をする29番街モールはどちらかと云えばショッピングを中心としたモールとなるだろう。映画館も来年にはできることであり、新規のレストラン群も並ぶけれども、ショッピング中心になると私は見ている。

もちろんアメリカのショッピングの最大のシーズンはクリスマス前の期間だ。このクリスマス商戦で年商の半分近くをこの期間だけで上げるところもあると聞く。日本のアウトドアのブランドであるモンベルはこの29番街モールにパールストリートから移ってくる。今日は、モンベルの村松さんに、新旧の店舗を案内してもらった。モンベルは、すっかりボールダーの風景の一部になりつつある。その店舗がボールダーの最先端モールにお目見えするのは10月13日から(開店イベントは12日の夕方から)。もう一ヶ月を切ったところ。ボールダーの商流も、このモールの出現で相当大きく変わることだろう。

9/27/2006

日本車が優勢のボールダー

ボールダーを訪れる日本人にとって少し異様なのは、ボールダーの日本車の市場占有率の高さかもしれない。上位はトヨタとホンダである。プリウスとシビックのハイブリッドを持つ2社としてはかなり分かる気もするが、3位に入っているメーカーは多くの日本人でも想像できないだろう。全米で22位の市場占有率を占める会社がボールダーでは何と3位に入っているのだ。しかも3位と云っても、10−11%の市場占有率を占めている訳だから、街の新車販売の10台に一台がこのクルマと云うことになる。かなり目立つ会社であり、クルマとと言える。

どのクルマかと云えば、富士重工のスバルだ。AWDを装備したスバル車はボールダーでは圧倒的な人気者。水平対抗エンジンをもつこの中島飛行機の流れを汲むスバル車、重心が低くAll Wheel Driveと云う特性がこの地にとっても合っている気がしてならない。デザインは悪くはないが、斬新ではなく、目立たない働き蜂と云った風情だ。ボールダーにもすばらしいパーフォマンスの欧州車はあるが、スバルが持つ信頼性、アウトドア産業との積極的な取り組み、フラット・アイアン・スバルと云うすばらしいディーラーのどの要件をとってみても、売れる土俵をしっかり作り上げたのがすばらしい。

トヨタやホンダについても、私としては大いに魅力を感じているのは事実。ハイブリッド技術を早く取り入れたいと考えているのも事実。でも、アウトドアの人々との強力な接点を作ったスバルアメリカの人たちには大いにエールを送りたい。おしゃれだが、決して出過ぎない控えめなデザインと、走行性能、サーポート体制の良さで、気取らないボールダーッ子にはぴったりこんのクルマと言えるだろう。

9/26/2006

Izze、Pepsico傘下へ

清涼飲料水メーカーは、従来のビジネスモデルからの脱却を図り始めている。これまで確実に伸びてきたコカコーラやペプ氏コーラなどの清涼飲料水が、肥満予防、糖尿対策などの健康意識の高まりによって学校から閉め出されるようになったりしていることから、これまでの成長路線が頓挫を始めている。それが、徐々に定着化する傾向だと云うのが分かってきているために、清涼飲料水市場に変革をもたらさないと大きなビジネスチャンスを逃すこともあり、新規に発展し始めているオーガニックやナチュラル系の飲料水メーカーの買収に出始めている。

今日発表になったのはこのコラムでも紹介したIzze社がPepsico社に買収をされたと云うもの。具体的には明日の新聞を読まないと分からないが、このように健康飲料で成長し始めている勢いのある新規のメーカーが、買収対象になっているのは確かだ。これまで2000年始めにコカコーラ社がOdwalla Inc.を、Pepsi社SoBe ブランドのSouth Beach Beverage Co.社を、Cadbury Schweppes社がSnapple ブランドを買収したりしている。

驚くべきことは、今回のIzze社は2002年に設立されたばかりの会社であり、ロハスの勢いに乗り、急進撃をしていた会社であるけれども、これほど速く買収対象までの仕上がったことにびっくりしない人はいないだろう。これはボールダーのロハスが勢いをつけたことにもつながるかもしれない。特にリポートをすることがあれば、また書くことにしよう。

9/24/2006

自然と背中合わせのボールダー

ボールダーの自然は美しい。これまで、プレーリードッグの話を書いたりしてきたが、街中をクルマで移動したりしていると頻繁に鹿に出会ったりする。もちろんタヌキはいるし、ニワトリなどを飼っていれば、コヨーテなどに狙われることを覚悟しないといけないだろう。空を飛ぶのはカラスやスズメや鳩だけではなく、鷲や鷹などもいるので小さなペットを持っているときはかなり気をつけないといけない。

最近で話題になってきているのは、マウンテンライオンが街の中で徘徊をしていることが何度も確認されていることだ。捕獲して、山の中に移動をさせるのだが、それでも、最近人間慣れをしたのか、その数が多いのが住民を心配させている。特にトレイルなどの散策が好きな街の人たちだけに、マウンテンライオンが徘徊をしていると言うのは何とも怖い。この二年の夏に20回以上も捕獲と移動を繰り返している訳だから、小さな子供がいる親にしてはかなり心配なことだろう。

動物とは共存したいボールダー人だが、マウンテンライオンの接近がここまで近くなると、不安が出るのだろう。最近では熊の出現もあり、冬眠前の栄養補給に人里まで下りてきているのだろうか。ボールダーがこのように自然に近いことが、嬉しいことでもあり、きちんと自然界との共存を図る上で何をするべきなのか心の用意もしなければいけないことは事実のようだ。

9/23/2006

アスレチック・ジムのエチケット2


先回ボールダーのジムでやって欲しくないことを書いたが、今回はこのようなことをするとこちらのヒトは喜ぶと云うマナーの紹介をしたいと思う。アスレチック・ジムはやはり公共の場所であり、周りにいる人のことを気遣ってあげることが重要だと云うことが分かる。でも、日本との違いがあるだろうか?読んでみていただきたい。

*デオドラント化粧品を使い、清潔な服装を着用して欲しい
*トレーニングをしているときは携帯電話はマナーモードに
*ジムバッグはロッカーに,,,持ち歩かないように
*カーディオトレーニング器機を利用するときは、ジムの規程だったらサインアップをしてから
*カーディオトレーニングの割当時間を厳守するように。人が使っているのなら黙った待つように
*ウォーターボトルに水を入れるときは人の列がある時にはしない。ちょっと飲むだけの人には割り行って入ってもらう
*ウェートで助けが必要な人には助けてあげよう
*チャートを持ち歩いているのなら、床に無秩序に置かない
*ウェートやその他のトレーニング器機は使ったら元の位置に
*自分が使い終わったトレーニングマシーンなどの汗を拭いておこう
*使い終わったタオルはきちんと所定の入れ物のに入れよう
*自分の使ったロッカーはいつもきれいにしておこう

どうだろうか?ボールダーでのアスレチックジムと日本とではあまり違わないのではなかろうか?

9/20/2006

アスレチック・ジムのエチケット


ボールダーはロハスのメッカであるとともに、スポーツの方でも相当なメッカだ。健康維持を一つの社会ステータスのように考えている当地のヒトとしてはアスレチッククラブに入る比率は多い。他の伝統的な街に比べてクリスチャン的なネットワーキングが少ない街だけに、アスレチッククラブは社交の場でもあったりすることは多い。人が嫌がること、あるいはやって欲しいことを知るとアメリカの文化の一端を理解することが可能になる。もちろんかなりの部分は、日本もアメリカも同じようなところだが、微妙な違いもありとても面白い。今回は二回に分けて、クラブないでやってはいけないこと、やるべきことを当地のDaily Camera紙が掲載しているので、紹介しよう。

やってはいけないこと:

*ロッカー内のベンチで自分のタオルや服を広げて他の人が使えなくなるようにしてしまうこと。
*ロッカー内で携帯電話で通話をしない。最近の携帯電話にはカメラ内蔵のものが多く、他人に警戒感と不快感を与えかねない
*他の人がトレーニングをしようとしているのにペチャクチャと大声で話をすること
*テレビ、ラジオ、扇風機を周りの人に聞かずに消したりつけたりすること
*トレーニングをするのに邪魔になるような宝石を身に着けること
*強すぎる匂いのオーデコロンや香水をつけること
*運動に不適当な服を着る。
*肌を出し過ぎるような服は着ない。スポーツブラで歩かない。ボールダーのようなフィットな街では貴方より格好いい人がいる。
*汚れた靴で歩き回ること。特に後でストレッチをしなければいけないようなところは避ける
*自分の姿を鏡で見てばかりいるな
*他の人がトレーニングをしているときは、じーっと見つめない
*必要以上にトレーナーなどと馴れ馴れしくしていちゃつかない
*人のヨガやピラテスのマットの上をまたがない
*クラスに遅刻してきて人の前に行かない。遅く来たのなら後ろに残れ
*トレーニングマシーンを独り占めしない。人が待っているのなら、ぐずぐずしない
*人を急がせない
*自分がプロのように振る舞わない(プロだったら別だが、、)。他の人に無闇矢鱈にアドバイスを押し付けない
*ウェートを大きな音をさせて落とさない。変な声もあげない
*水飲み場に痰を吐かない

9/15/2006

コロラドの温泉


ボールダーには残念ながら現在は温泉はない。唯一鉱泉水で有名なプールがエルドラードキャニョンにある。ここの水源は、ボールダーの天然水のエルドラードのアーティジアン水と云うことで、ロッキー地方一帯で売られているとても美味しい水だ。この水は軟水の部類であり、日本人好みの水だ。ご飯を炊くときも、コーヒー・紅茶を飲むときもこの水で飲むと最高だ。水源となっているところは、20世紀の半ばくらいまでは保養地として有名だったと云う。アイゼンハワー大統領が新婚旅行に来たところでもあるようだ。エルドラードの屋外プールはもうシーズンが終わってしまっているが、ここのプールは当然のことながら殺菌のために塩素などを使うことなく、ふんだんに出る湧き水をどんどん流し込んでいるので、全く化学品がない水で、泳いだ後は肌がすべすべして、しかも髪の毛も塩素で害を受けるようなことにはならない。こんなところに、ソーラーあるいは風力で発電をして、温泉にして欲しいくらいだ。

今日のボールダー日刊紙のDaily Camera紙に、コロラド州内で、ボールダーから片道で3時間以内の温泉などが紹介されている。小生もその内のいくつか行っているので、場合によっては紹介をしても良い。でも今日は、日刊紙の報道を紹介するにとどめよう。

9/14/2006

マイノリティーはマイノリティーのボールダー


日本人としてボールダーにいるととともても心地よい。白人社会にいるのだが、差別的な感じは全くと云っていいほど受けないのがボールダーだ。小生が武術を教えているからと云うこともあるかもしれないが、当地の人はアジア文化、特に日本へのあこがれが強い。マイノリティのの小生が言うのもおかしいが、ここでブラックの人は気の毒なくらい存在感は少ない。アメリカの中では10%弱のプレゼンスがある黒人の人も、ボールダーでは、人口統計で見ると1.2%しかいないことになる。

黒人の人口比率が少ないことで、当然社会的にも軋轢は生じるのだろう。今日のDaily Camera紙にはコロラド大学に在籍している数少ない黒人の人たちが、黒人マイノリティの存在感をアピールするために発言はしないけれども、口の上はテープで巻いている姿を地元のプレスに紹介したのが今日の写真だ。

アジア人として、アメリカに長年住み、場合によっては、不愉快な思いをしたものとしては、黒人がボールダーで感じる気持ちは大いに分かる。しかし、アメリカ全体では、存在感を強めた黒人の人たちがボールダーではまだマイノリティーだと云うのはおかしな感じがする。何故ボールダーは白人が多いのだろうか?

9/12/2006

初雪、最終雪予測コンテスト


秋の気配が感じられるようになってきたが、初雪はまだないのでご心配なく。でも、ボールダーでは今冬の初雪と最終雪の予測コンテストが発表になった。ボールダーの天気は、ロッキーの麓にあるために秋の前線がメキシコ湾から北上する湿気のある温暖な空気とカナダから下りてくる寒冷前線とは、行ったり来たりするときなので毎年例年通りと云うことがない。5ー6年前に友人が日本から来た時に9月15日に初雪があった。それも大雪だったので友人はボールダーはさぞかしいつでも寒いところなのだろうと判断をしてしまった。冬でも寒い日はあるが、高地にあることで紫外線も強く、晴れている限りは、例外はあるがまあまあの冬と云って良い。ミシガンに住んでいた時に比べると太陽がでる日数が多いので、ボールダーは断然過ごしやすい。

今回の予測コンテストは日刊紙のDaily Cameraと地元の雑貨屋(DIY)のマクガキン社が提供している予測コンテスト。懸賞金などと云うものではなく、マクガキンの商品券200ドル相当がでると云うことだから、とてもかわいらしい数字と言えよう。そんな飾らないボールダーがとても好きだ。

9/11/2006

ダライラマ法王がコロラドに

チベット亡命政府を代表するダライラマ14世が今週末にコロラドに来ることになった。もちろんダライラマはチベット仏教の総帥であり、コロラドの多くのチベット教信者は、その歓迎の準備で大変なことだろう。ことにボールダーは、ナロッパ大学とシャンバラセンターと云う全米でも極めて重要なチベット教の拠点があり、多くの信者が心待ちにしていることは間違いない。

ボールダーは、人口比率では、全米の中でもチベット教信者の比率が最も高い地域とされている。何も、チベット出身のヒトが多いと云うことではなく、白人の人たちも、チベット教の信者に改宗したヒトが多く集まっていると云うことだ。ボールダーは既存のヨーロッパの教会関係者の力が相対的に弱い地域だ。なぜそうなったのか、理由ははっきりしないが、反体制派の人たちが多く移り住んできたことが一つの原因になっていると思う。ヒッピーなどもその関係者と云えるのではないだろうか。インテリが多かったことも、既存の体制勢力に対して懐疑的な人が多いと云うことにつながっている気がしてならない。

ダライラマは、平和に関する会合のために来られるようだ。今日はアメリカでは9/11事件5周忌と云うことで、全米でもとても暗い一日だった。今後の平和に関する賢者たちの会合が大きな成果を上げて欲しい。宗教が原因で戦争が激化している中東の状況を速く皆で正常化をさせたい。

9/10/2006

ワイルドオーツがフォードのハイブリッドのコマーシャルに

ボールダーのワイルドオーツナチュラルスーパーマーケットは今月の16日に開業19年目を祝う。ボールダーのナチュラルフーズの歴史とともに歩んできた、このスーパーチェーンは全米で第二の規模のナチュラル&オーガニックチェーンだ。ボールダーでは、オースティンテキサスのホールフーズに押されているために、巻き返しを目論んでいるところ。

さて、今日の日刊紙のDaily Cameraによると、フォード自動車が発売を開始した新しいMercury Mariner ハイブリッドのRVの宣伝にテレビ広告の背景に使われることになった模様。ハイブリッドとボールダーのワイルドオーツの組み合わせは、まさにロハスの市場をターゲットしていることを示している。


このことは、ロハスの市場が着実に拡大していることを示しているだけでなく、大手のメーカーがターゲットをしたいセグメントになってきていることと言えよう。アメリカのオーガニックなライフスタイルが、徐々にではあるが定着していることも示している。この市場だけは流行だけではなく、実体のあるものに変貌をした。

9/09/2006

戦略言語を重視するコロラド大学

コロラド大学は、第二次世界大戦中、ニーズが急激に高まった敵国日本、あるいは日本語の研究の任を受けて、大量の日本語研究者を生み出した歴史がある。そのためにコロラド大学には、日本語の優秀な先生が集まっているだけでなく、全米からも日本語を学びにコロラドに集まってくる人が今でもいる。戦争のニーズに対応したと云うことが、現在の日本語理解を高め、親日的な人を多く抱えるようになったのは日本にとってもとても良かったことだ。

2007年度からは、イラン(ペルシア)やアフガニスタンの言語であるファルジー語を教えるようになると云う。もうこれまでにアラビア語などを追加したりしているので、現在の中東情勢と、イラク、イラン、アフガニスタンなどの状況に鑑みてとても重要なことに違いない。願わくば、近い将来アメリカの中東理解が高まり、良好な関係が打ち立てられることを祈っている。

ボールダーの国際的な感性はこのような大学の存在によるところが大きい。日本の研究も進んでいるが、ここを卒業をした学生が日本関係の就職で悩むことも多いと云う。ここだけでなく、フォートコリンズにあるCSU(コロラド州立大学)の日本語学科も同じ状況のようだ。今後とも大いに日本の企業がこれらの大学生を採用して、ビジネスを発展できるようにして欲しいものだ。特に日本のロハス企業は、ここの卒業生を多く活用できるようになれば一石二鳥だろう。企業の方が、大学の先生に話をしたければいつでも対応をする用意はある。

9/06/2006

築地の香り


ボールダー・カウンティのイーリーの街に何と築地の「かご」を売る会社ができた。お寿司が好きな人がやっている会社だろうけれども、とても面白いので紹介をしよう。まだ、卸をやっているところは3カ所だけのようだが、もっともっと発展をして欲しい。

Tsukiji Market Baskets, LLC
1313 Lombardi St.
Erie, CO 80516
Phone: 303-828-4637
Fax: 303-828-4890
info@tsukijibaskets.com

ボールダーのお寿司は、内陸という悪条件にもかかわらず、比較的良いネタを提供しているところが数軒ある。大人の雰囲気で良い寿司を食べようと思えば「寿司虎」がいい。あるいは当地人気ナンバーワンは何と言っても「寿司三昧」だ。ボールダーダウンタウンにはその他に現代的寿司の「Japango」があり、コンテンポラリーアメリカン要素がある「Happa」などが活躍している。その他にも近隣にどんどん寿司レストランができているが、それはまた別の機会に紹介をしよう。

食べたくなる病院食


病院での食事は、あまり喜ばしいものではない。もちろん術後だったり、いろいろな成人病にかかっていたり、食事は制限されるべきものというイメージは強い。

私は幸いのところアメリカの病院で入院をしたことがない。そのために病院食は食べたこともない。日本で大病をして入院手術をして一ヶ月近く病院にいたので病院の食事の味気なさは大いに経験をしたことがある。

当地日刊紙のDaily Cameraが取材をしてくれたところによると、当地の有力病院は、病院食からほど遠い食事を出しているらしい。しかも、時間で決められた食事ではなく、ある程度早朝から夕方までの時間内だったらメニューから選んで注文をしたら一時間以内で食事が持ってこられるようだ。しかも、グルメ料理に近いものを供していると云う。

病院だから食事に関する、制限が多い人が来るのは当然であり、そのために、個別の患者の病状によって、食事の制限内容がコンピューター上に掲出されると云う。糖尿の人だったりすると、当然血糖値を上げるような食事はでてこないだろう。患者ごとにきちんと管理はされている。

アメリカの健康保険制度は、かなりコストだかに悩まされているので、患者の病院滞在は短いのだそうだ。身体の調子も必ずしも最好調でない訳だし、まずいものを食べなくなると体調にさらに悪影響を与えるものになると云う。だからおいしい食事を出しているのだろうか。病院へ入る理由は作りたくないが、入るとすれば、少なくとも良い食事はさせてもらいたいものだ。

病院の栄養士だからといって、味気ないものを作る必要はないだろう。日本の栄養士なども来て研究などをしたら良いと思う。

9/04/2006

寝た虎を起こし始めたIzze社



ボールダーのナチュラルオーガニック食品メーカーは多い。全米ブランドになったところも多い。現在急進撃を見ているのは、清涼飲料のIzze社だろう。

Izze社は、ナチュラル思考が高まり、自然派の清涼飲料水として脚光を浴びてきた地元メーカーだ。清涼飲料水の市場は昨年はじめて市場が縮んだのを受けて、コカコーラやペプシーコーラなどは危機意識を高めつつある。コカコーラやペプシコーラも自然系の飲み物メーカーの買収を始めており、ボールダーのIzze社をかなり意識した戦略的行動に出始めている。詳しくはDaily Cameraの記事を参照願いたい。

Izze社の商品は、ナチュラルジュース70%とスパークリング水30%と云う明確な戦略を打って出た。砂糖や添加物を一切使用をしない戦略であり、ジュースでは甘すぎるか味が強すぎる人にとって爽やかな商品を作り上げている。商品フォーミュラーを堂々と紹介していることが逆にヒトを呼び込んでいるらしい。コカコーラとは逆の話だろう。

ここボールダーで成功できている大きな背景は、その他のナチュラル系のメーカーやディストリビュター専門家が多くいることであり、ナチュラルの新規事業が立ち上げしやすいことが大きな特長だ。日本でもIzzeは一部の紹介販売されていると聞く。これがうまく行くことを願いたい。

9/03/2006

ハッピーアワー・ビジネス


アメリカのどの街に行ってもHappy Hourで誘客するレストランやバービジネスは多い。この方式がお店にとって商売上プラスになるものかどうか分からないが、自分のところだけやらないと、競争に負けるので、どうしてもやらないといけないものなのだろう。こうなると予算に余裕があまりない人で、元々来る予定もなかった人も引き呼びせられるので、結果的にはビジネスには良いのかも知れない。

ボールダーの街にはとてもすばらしいお店がハッピーアワーをやってくれている。生ガキを極めて良心的な値段で出してくれるので、私の家族ではJAXXやBoulder Cafeについつい行ってしまうことが多い。しかし、毎回同じところでもつまらないから、他にどのようなところがハッピーアワーをやっているのか調べるとなるとそれも大変だった。常連で行くところだけでなく、たまには新規のところも試したいのだ。

このようなニーズを理解した20代の女性3人が、ウェブでハッピーアワーの紹介サイトを作り上げた。ボールダーの人気店がどこなのか、あるいはどのような夕方割引をやってくれているのか見れるようになった。ボールダーを訪れる人が、限られた予算で、人気のある(ヒップな)レストランシーンを楽しみたければ、このサイトさえあればできそうだ。サイトリンクは、タイトルバナーをクリックしてもらったら良い。

9/01/2006

プレリードッグとの共存の限度



ボールダーには、先住民の一集団としてかわいいプレーリードッグがいる。プレリードッグの保護では定評のある、ボールダーの街だが、やはり、人間中心の行政は崩せないところなのだろう。人間の区域をあくまでも占領し始めているいくつかのプレーリードッグ村は処分される方向が固まりそうだ。

ボールダーにはそもそも、プレリードッグの村が市内に20箇所あるのだそうだ。その内に10カ所が、人間と共存できない区分となってしまっている。例えばトムワトソン公園の野球グランドなどがその一つだ。これまで、保護派と駆除派が議論に議論を尽くしてきたのだが、市がこのプレーリードッグの審議にかかわるコストだけですでに20万ドルもの予算を使ったと言うので、結論を急ごうとしているらしい。

小生はプレリードッグは良いと思うのだが、天敵が少なくなる住宅街では、繁殖し始めるとバランスがとれないこともあるので、移動できないとなれば可哀想だが駆除をするしかないかも知れないと思っている。でも、よくもここまで市が議論をし尽くしたかと感心をする。

8/30/2006

会員ビジネス化したマッサージ・サロン



10月にオープンが予定されている29番街モールだが、部分的にオープンしているところもある。そんな中に、マッサージー・エンビー(羨ましい)と云うフランチャイズ(アリゾナ本社だそうだ)がビジネスを開始して、ボールダーッ子が会員になり始めている記事が出ていた。

フランチャイズの方式は、ごく簡単だ。マッサージを生活の一環に取り入れさせることによって、新幹線の回数券ではないが、極めて安い料金を設定して、回数を多く来てもらうことによって商売をしようと云う目論見だ。確かに、普段マッサージをしてもらいたいと思いつつも、コストの問題や、相手がアポ受け入れてくれるかどうかなども難しい問題であるのは事実だ。

マッサージがクラブ化すると云う現象は、とても社会の状況にあったニュービジネスと云えよう。場所の設定も、最新のモールで、サービス時間も個人でないので、比較的長い時間帯開いていることでもあり、ユーザー側にとってはとても便利に違いない。しかも、場所選びは、大手のモール内だから、人通りの多い都市中心部だったら、駐車場も気をつけなければいけないが、この方式だと、被マッサージ者は便利この上ない。

ストレスの多い職業の人が、使うことは十分に考えられる訳であり、一年に一回などと云うような単発的なマッサージではなく、毎週やってもらえるようなサイクルを組めば、全くロハス的な生活になるだろう。

ボールダーの住所を紹介しておこう:
Boulder #0133
1650 28th Street
Suite 1228
Boulder, CO 80301
Phone: (303) 447-ENVY (3689)
In the 29th Street Mall at the NE corner of 28th Street and Arapahoe near Wild Oats

8/29/2006

ボールダーで人気ないブッシュ



ボールダーでは、ブッシュ大統領の環境政策について非常に憤りを感じている人たちが多い。ここでは2004年の大統領選挙の時にケーリー候補へ投票した人の比率がとても高かったので、選挙結果に対する不満のはけ口を、バンパーステッカーで表現をする人が多い。この写真は、今日キングスーパーの駐車場で撮影したもの。ブッシュの意味は「茂み」「低木」と云う意味だから、木をもっと植えたら、茂みは少なくなると云うシュピールは、より環境的な政策を採れるようになれば、ブッシュはより少なくしても良いだろうと云うような意味だ。とてもかわいい表現なので写真を撮ってみた。

今日はメアリーレーシー検事が、ジョンベネ容疑者の立件を諦めた理由についての釈明記者会見があった。理由が多くあるのだろうが、キャリーアに汚点をつけたような感じがしないでもない。難しい問題が今後どのように展開するのか、まだ、炊き上げられたジョンベネ事件解決の結論がまた、迷宮入りと云うことで、シラケるのは大いにシラケだろう。

8/28/2006

ジョンベネ事件

ボールダーの街は少しシラケている。ジョンベネ事件でバンコックから移送してきた容疑者に対して、証拠不十分と云うことで、検察側は立件を見送った。ジョンベネに付着していた、被害者以外のDNAがジョンカーのものと一致をしなかったと云うものだ。テレビの論調は、検察側がなぜ立件できないような、証拠が不十分なものを今回のように公金を使って連れ戻したのか暗に批判的だ。

検察官のメアリー・レーシーは極めて微妙な立場におかれることになるだろう。今日はまだ多くの批判が噴出していないが、下調べが少ない段階での容疑者逮捕に、今後かなりのネガティブな反応が出てくることだろう。こんなに少ない証拠、状況証拠も十分に詰めていなかったことなどがかすると、検察官は、かなりの批判を受けて、辞任に追い込まれるかも知れない。そんな感じがする。

一時は、ジョンベネ事件を10年目にして解決に持ち込んだと見られていただけに、今回の失墜はかなり大きい。オーウェン州知事も強い批判をしていることがテレビでちらっと報道されていた。今後の動きを見てみよう。

8/27/2006

準備段階に入った29ストリートモール

皆さんもご存知の通り、ボールダーは成長抑制策をとっていることから、ショッピングモールなどの建設などでも、許可がおりるまでに相当な時間がかかる。

ボールダーには数年前までクロスロードモールと云うモールがあったのだが、年代ものになったために、テナントが業績低下のためにどんどん店ジマイをしていたので、モール側は大幅改造を狙っていたのが、市の厳しい審査で長年実行できずにきていた。その間、モールが市にないためにボールダー市民は近隣のモールに出かけていた訳だった。待ちに待った新しいモールが、部分的に10月に開くことになっている。名前をクロスロードモールから29ストリートモールに変わるが、市の審査の条件がオープンモールと云うことなので、景観を維持したもので、奇麗にでき上がってくることだろう。

昨日は、その新しいモールのテナントたちが人材募集を始めたと云う。何かボールダーにやっとモールができる喜びが実感できるようになる。これで市外に流れていたビジネスが、還流するのでボールダーの商流はかなり変わってくると云えよう。

ワイヤレス族

ジョンベネの殺人容疑のジョン・マーク・カーはカリフォルニアから移送されてきて、ボールダーの監獄にぶち込まれた。新聞は、彼の食事や、検察側がどのような証拠を持っているのかなどを書いたりしているが比較的静かな一週間だったと言って良い。学校などの夏休みも終わり、子供たちが学校に戻り始めており、大学の授業開始に向けて州外の人たちも寮やアパートに入居したりしている。ボールダーはすっかり秋の体制だ。週末は、全米ビーチバレーボールの競技会がボールダーで開催されているが、あいにくの天気、特に夕立ちなどで気の毒だ。

今日は、Daily Cameraはワイヤレス族についての記事を出している。つまり自分の事務所も持たず、コーヒーショップでワイヤレスで仕事をしているヒトたちのことだ。確かにコンピュータ持参でコーヒーショップへ行く人は多い。特にワイヤレスで客集めをしようとしたのがスターバックスだったが、無料でないところだったので、すぐに対抗サービスするところができてしまった。Amanteコーヒーはヨーロッパ的な雰囲気を醸し出し、イタリア色が出ている。バイクの愛好者たちがたむろするところにもなっているが、リンク無料は嬉しい限りだ。日本からの旅行客が来ても、Amanteだけでなく、記事の紹介にも出ているBook End Cafeなどは無料だ。しかも、ボールダー市は、広域のブロードバンド無料サービスを、パールストリートモールで提供をしている。是非活用されることをお奨めする。

日本のワイヤレス族は、携帯の方が多いだろう。携帯サービスも相当進んできており、サービスコンテンツも素晴らしいのは知っているが、アメリカはそこまで行っていない。段々増えてくるだろうが、まだ、もう一つのところだろう。ただし、ことワイヤレス族で、一日中コーヒーショップで仕事をして生活できる人たちが多くいるとなると、日本ではまだ考えられないだろう。やはりボールダーのライフスタイルは素晴らしい。

8/23/2006

ジョン・ベネ事件と反戦

今日のDaily Camera紙には、マスコミがジョンベネの事件ばかりに注目していることに嫌気をきたした反戦運動家が、取材の妨害を冒したり、メディアのクルマの流れを邪魔するようなことをしたために逮捕された。生放送中に、テレビカメラの前に現れたり、プラカードを持ってするのだったらまだしも、取材されている人に話しかけたり、できる限りの妨害をしているのだと云う。

この40才の人は、ジョンベネ事件のために、米国のメディアが、より重要な中東問題に目を向けず、撤兵を進めるための話を取り上げないのに苛立ち、このような活動に動いたらしい。確かにメディアが取り上げている媒体時間は異常としか言いようがない。このような女の子との殺害が毎年多く起こっていると云うのに、ジョンベネちゃんの背景がまた、マスコミが取り上げたいものだったのか、異常なものになってしまったようだ。

昨日の夕方もメディアがたむろをしているJustice Centerの横を通ったが、衛星中継車などが、市民の駐車場を占拠し、ボールダー市民にとってもかなり邪魔な状況に違いない。駐車違反切符の支払いにいく人でさえかなり遠くにクルマを駐車して、歩いて来なければいけない状況だろう。ボールダーのDaily Cameraも本件のために、どれだけの血税が使われているのか書き出し始めている。もちろん、3ー400人の人が寝泊まりしてくれるのであれば、市も潤うだろうが、交通渋滞やジョンベネ以外のまともなニュースを見れなくなる市民としては面白くないのは事実だ。

8/21/2006

今、教会の不動産がホット

ボールダーの街は、オープンスペースと云われる緑地帯を積極的に増やしていること、住宅建設の許可が下りにくいこと、住みたい人が多いことなどから、住宅建設をしたくともできない厳しい状況だ。しかも、景観保護のために、建物の高さ制限をしているので、物理的にも人を増やすと云うのは難しい。

今日のDaily Cameraの報道によると、教会の不動産資産が目を付けられているという。特に対象となっているのが、プロテスタントやカソリックの教会なのだから、どうなっているのか分からない。ここには仏教寺はないが、仏教の瞑想や教育施設はあり、それは増えている。なのに、プロテスタントやカソリックが増えているかどうか統計はないが、市内の教会の景気が良くないのは、いくつかのところが貸し出しや売り出しの看板を出していることからも理解できる。

この記事では、教会は、土地の高いダウンタウンなどから、より郊外に移りたいらしい。もちろん不動産価格の差があるからでもあり、それが実現すれば、もっとスペースができて住宅建設が可能になる。この問題は深くは立ち入るつもりはないが、不動産を手放している背景には、より近代的な教会を建てるとか、よりエネルギー効率の良い教会建物にするとか、では、何となくない気がする。チベット仏教などの繁栄を見ていると、そんなことを考えたりする。

8/19/2006

ウェブ不動産紹介業

今日付けのボールダーの日刊紙のDaily Cameraが報じるところによると、コロラド大学卒業生のChristian Sterner氏(30歳)が不動産のウェブ掲示板を設けたという。そのウェブビジネスの特長は、不動産物件をビデオストリームで流すことによって、家やアパートを購入、賃貸物件の情報を映像で見せることができる。しかも、掲出金額も安く、今後新聞などの不動産物件広告収入に大きな打撃を与えそうだ。

しかも、個人でのリスクを最少限化するために、撮影をしたビデオ制作会社のサービスの内容はタダで掲出してあげているので、物件紹介ビデオ制作会社、個人などのためのビジネスインフラを作ってあげると云うメリットも出ている。ウェルカムマット社は、器を提供しているに過ぎないので、これが成功をすればボールダー発の面白いビジネスとなろう。

このサービスは、ボールダー発だが、全米での物件を対象にしようとしているものであり、勢いがつけば素晴らしいビジネスになっていくだろう。日本でも同様のビジネスモデルを活用することができて、同じプラットフォームの上でビジネスを展開できたら良いと思う。少なくとも、ボールダーの物件がどのようなものであるのか、ご関心のある方は、訪ねられたらいかがだろうか?

8/18/2006

刻々変わるメディアの反応

昨日バングコックで逮捕されたジョン・ベネ殺人容疑者のジョン・カーは、不思議なことにアメリカに移送される前に自白めいたプレス会見を行った。その自白の内容そのものが、話題になっている。事実のギャップがあるからだそうだ。昨日の主席検事の発表でも、ジョン・カーは現在のところあくまで容疑者だとのべ、今後きちんと容疑が立件できるようにまだ多くの作業が残っていると発言をした。こんなところの記述は、既に通信社のニュースで世界中に広まっていよう。

ボールダーの雰囲気からすると、現在大変なのは、このマスコミの襲来により、限られたホテルの客室がどうなるのかと云う問題になっている。8月末には、コロラド大学が新学期が始まる予定であり、州外から入学する子弟に付き添って親御サンたちが大勢来るからだ。ボールダーのホテルは、客室が約2200室。マスコミ関係者だけでも3ー400人になっていると当地の日刊紙Daily Cameraは報道している。マスコミ人たちは、ジョン・ベネが住んでいた高級住宅街の前でも陣取って特番を作ったりしている。10万人の街にこれだけの報道陣が、一時的にせよ、襲来することは、確かに異様としか言いようがない。でも、ボールダーの観光収入が上がることだけは間違いないだろう。アイスクリームを売るワゴンなども、取材陣の近くに陣取って商売をしている。まさにジョン・ベネ特需なのだ。

8/17/2006

ジョンベネ事件ーマスコミの襲来




今日仕事でダウンタウンへ行ったが、ジョン・ベネ殺人の容疑者に関する検察側の発表が朝10時からあったので、予想通り全米および日本を含む海外のメディア報道陣がボールダーに殺到していた。バンコックで捕まったカー容疑者は、殺人が故意のものでなく、事故だったことをほのめかしており、今後、取り調べが進む上でどのようになるのか、関心が高いところ。今日は、特別なことは発生していないが、ボールダーの街に常駐3ー400人の報道陣が来ることになるので、ホテルやレストラン関係は潤うこと間違い無しだろう。

最初の写真は、ジャスティス・センターに沿ったキャニョン通りに停車中の報道関係者のクルマの列。ボールダーの青空が際立って美しい。
2番目の写真は車内から窓越しで撮ったので、残念ながらはっきりしていないが報道陣が拠点を作り始めている緊迫感は伝わることだろう。

8/16/2006

ジョン・ベネ事件解決か?

10年前の1996年12月26日にボールダーで起きたジョン・ベネ事件が、一時迷宮入りと見られていたが、急展開して事件の容疑者がバンコクで捕まり、アメリカへ移送されてくるという。明日、ボールダーの検察側が記者発表を行なう予定。容疑者は41歳のアメリカ人で、元学校教師だという。世界的に話題になった事件だけに、アメリカの3大ネットワークを始め、マスコミのボールダーへの流れ込みが予想され、しばらく地元人としては頭痛の種になるだろう。日本のマスコミと違った視点で報告を入れたい。

ホットエアバルーン(熱気球)



ボールダーの限りなく広がる空を彩るのは、ホットエアーバルーン。浮力の関係で、まだ日中の温度が高くない朝方の出立がほとんど。まだ、気球に乗ったことがないけれども、下から見ているだけでも気分爽快だ。明け方に、ボールダーの東の空を見ているとポツン、ポツーンと浮かんでいる気球を見れる朝がある。そんな日は、何となくウキウキだ。

Boulderの映画館

タイトルのリンクをたどっていただくと、ボールダーの映画館が現在何を上映しているのかが分かる。しかし、各映画館の住所を見ていると、純粋にボールダーのところが何とLandMark Cross Road CinemaとUnited Artist Village 4しか大手はないことが分かる。Boulder Outdoor CinemaとBoulder Theaterは特別なところだと理解すれば、ボールダーには通常の映画館は現在のところ上記二つしかない。

この二つの映画館が今年の終わりに店閉いをすることが発表されている。その理由は、二つともオーガニックスーパの新規参入や拡張によるものだ。映画館を継続しない理由は、設備の近代化が遅れたことから、映画を見る人は、隣町のよりリラックスできる近代的な椅子や音響設備を擁している映画館へ行ってしまうからだが、その他に来年の始めに、長いこと建設が遅れていた、29th Street Mallに最新鋭の映画館が登場することもある。もちろん、DVD Rentalやケーブルで自宅で映画を見れるようになったことも影響していよう。

残念なのは、LandMark Cinemaは、マイナーだけれども国際的に優れた映画を上映している特殊なところだけに、心あるボールダー人はこれが無くなることで大いに悲しむに違いない。近隣街の映画館は、ハリウッドものでコンテンツよりも、観客動員できるものを中心に求めているからだ。ボールダーの映画事情もこのように変化している。ホールフーズ・マーケットの拡張やサンフラワーズ・ファーマーズマーケットの参入と云うのは嬉しいが、名画を見せる映画館が減るのはちょっぴり淋しい。

新しいブログの始まり

姉妹編のブログBoulder Lohasが着実にコンテンツを増やしているので、こちらではよりボールダー本体に比重を置いて書いていきます。街で何が起こっているのか、より個人的な視点からものを書いてみます。Boulderはどうなっているのかについてもどんどん問い合わせをいただいても結構です。

このブログを始めているもう一つに理由は、Google社がブログの改訂版(ベータ)を出したのですが、新規登録しないとできないと云うので試しているのも事実です。