9/29/2006

最後の追い込みの29th街モール

ボールダーは数年前までは、アメリカの郊外型のモールを有していた。しかし、モール自体が陳腐化したこともあって、客足の逃げも早く、衰退の一途をたどっていた。客足が遠のくと全体が落ち込むのは日本の一部の商店街のような感じだった。衰退が発生をしたのは、モールのアップデートをするための許認可で手間ひまとカネをかけるのに嫌気を指していたモール開発業者の気持ちもあったかもしれない。ボールダーの市議会あるいはそれを取り巻くいろいろな委員会は必ずしも開発を主体とする人たちに取っては、歓迎的な姿勢を取らないで、有名だ。その分、ライフスタイルを保護すると云う名目があるのだが、やはり、地元予算に直結した売上税が隣の街に逃げてしまうと、ボールダーの市の行政は立ち行かなくなっていたことも事実だろう。あまり非現実的な環境政策、あるいはライフスタイル重視で、近隣とバランスを取らないとここの地盤が崩れることも発生し得たのだ。

長年の市と議論の末やっと29番街モールなるものを開発することになった。ボールダーの歩行者天国で有名なパールストリートモールは、厳しい駐車規制により、人の往来が夕方中心になったりしていたので、販売を中心にする小売店鋪としては、見返りの少ない場所になりつつある。そのために、パールストリートモールは、イベントを中心にした食事の中心になりつつある一方で、新築改装をする29番街モールはどちらかと云えばショッピングを中心としたモールとなるだろう。映画館も来年にはできることであり、新規のレストラン群も並ぶけれども、ショッピング中心になると私は見ている。

もちろんアメリカのショッピングの最大のシーズンはクリスマス前の期間だ。このクリスマス商戦で年商の半分近くをこの期間だけで上げるところもあると聞く。日本のアウトドアのブランドであるモンベルはこの29番街モールにパールストリートから移ってくる。今日は、モンベルの村松さんに、新旧の店舗を案内してもらった。モンベルは、すっかりボールダーの風景の一部になりつつある。その店舗がボールダーの最先端モールにお目見えするのは10月13日から(開店イベントは12日の夕方から)。もう一ヶ月を切ったところ。ボールダーの商流も、このモールの出現で相当大きく変わることだろう。

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