9/09/2006

戦略言語を重視するコロラド大学

コロラド大学は、第二次世界大戦中、ニーズが急激に高まった敵国日本、あるいは日本語の研究の任を受けて、大量の日本語研究者を生み出した歴史がある。そのためにコロラド大学には、日本語の優秀な先生が集まっているだけでなく、全米からも日本語を学びにコロラドに集まってくる人が今でもいる。戦争のニーズに対応したと云うことが、現在の日本語理解を高め、親日的な人を多く抱えるようになったのは日本にとってもとても良かったことだ。

2007年度からは、イラン(ペルシア)やアフガニスタンの言語であるファルジー語を教えるようになると云う。もうこれまでにアラビア語などを追加したりしているので、現在の中東情勢と、イラク、イラン、アフガニスタンなどの状況に鑑みてとても重要なことに違いない。願わくば、近い将来アメリカの中東理解が高まり、良好な関係が打ち立てられることを祈っている。

ボールダーの国際的な感性はこのような大学の存在によるところが大きい。日本の研究も進んでいるが、ここを卒業をした学生が日本関係の就職で悩むことも多いと云う。ここだけでなく、フォートコリンズにあるCSU(コロラド州立大学)の日本語学科も同じ状況のようだ。今後とも大いに日本の企業がこれらの大学生を採用して、ビジネスを発展できるようにして欲しいものだ。特に日本のロハス企業は、ここの卒業生を多く活用できるようになれば一石二鳥だろう。企業の方が、大学の先生に話をしたければいつでも対応をする用意はある。

0 件のコメント: