9/27/2006

日本車が優勢のボールダー

ボールダーを訪れる日本人にとって少し異様なのは、ボールダーの日本車の市場占有率の高さかもしれない。上位はトヨタとホンダである。プリウスとシビックのハイブリッドを持つ2社としてはかなり分かる気もするが、3位に入っているメーカーは多くの日本人でも想像できないだろう。全米で22位の市場占有率を占める会社がボールダーでは何と3位に入っているのだ。しかも3位と云っても、10−11%の市場占有率を占めている訳だから、街の新車販売の10台に一台がこのクルマと云うことになる。かなり目立つ会社であり、クルマとと言える。

どのクルマかと云えば、富士重工のスバルだ。AWDを装備したスバル車はボールダーでは圧倒的な人気者。水平対抗エンジンをもつこの中島飛行機の流れを汲むスバル車、重心が低くAll Wheel Driveと云う特性がこの地にとっても合っている気がしてならない。デザインは悪くはないが、斬新ではなく、目立たない働き蜂と云った風情だ。ボールダーにもすばらしいパーフォマンスの欧州車はあるが、スバルが持つ信頼性、アウトドア産業との積極的な取り組み、フラット・アイアン・スバルと云うすばらしいディーラーのどの要件をとってみても、売れる土俵をしっかり作り上げたのがすばらしい。

トヨタやホンダについても、私としては大いに魅力を感じているのは事実。ハイブリッド技術を早く取り入れたいと考えているのも事実。でも、アウトドアの人々との強力な接点を作ったスバルアメリカの人たちには大いにエールを送りたい。おしゃれだが、決して出過ぎない控えめなデザインと、走行性能、サーポート体制の良さで、気取らないボールダーッ子にはぴったりこんのクルマと言えるだろう。

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